
■明治維新における経済と産業近代化の先覚者、商都大阪を築いた大恩人■
あなたは、五代友厚を知っていますか!?
五代友厚公の精神を甦らせこの精神を引き継いでいく志の連帯を広げていこう
五代友厚評
<日本経済史のオーソリティー宮本又次の五代友厚評>
「五代は志士であり、ナショナリズムの気風に溢れていて、常に国のことを念頭にしていた。国事に殉じ私欲を制した。事業は損得を抜きにする気概が強く必要であれば利益を考えずに事業経営に乗り出した。個人の事業よりも大阪の経済人を覚醒させることを重視し、為政者的であった。人格、見識ともに高く高所から国民経済を透視していたうえ、とくに地盤沈下に悩む大阪人に活を入れ開眼させた」と指摘している。(五代友厚伝)
<日本資本主義研究の権威である東京大学土屋喬雄名誉教授の五代友厚評>
「東の渋沢、西の五代」
明治時代における実業界の指導者とみるべき人々は、武士出身の先覚者が多いが、もっとも重要な人々は関東の指導者たる渋沢栄一と、関西の指導者である五代友厚である。
五代友厚は渋沢のごとく永きにわたって我が財界を指導したのではなく、彼の明治以降の活動は短かった。しかし彼はその気宇の宏大なる、その識見の高邁なる、その志士的活動の偉大なる点において、また維新以降の活動が短かったとはいえ、それは渋沢と相並ぶ指導者としてのそれであり、大阪開発の第一の恩人であった点において、彼の地位は高く評価せらるべきものである。
殊に幕末、維新における志士としての活動においては、渋沢のより5歳年長であった点と、薩摩藩儒官の子であったという環境もあずかって、渋沢のそれよりもまされるものがある。この点において明治実業界において、五代の右に出るものはなかったといっても差支えない。
(日本資本主義の経営史的研究)
五代友厚の人物像
<五代友厚の性格>
報恩(恩をうけたら必ず報いる)
忠 (まじめ 誠実)
利他(自利より他利を優先)
適材適所、人脈づくりと扱い(人間を大切に特徴を生かす)
<行動基準> ・・・(現場を大切に)
大局観(情報収集と判断力)
企画力(目標設定と手順)
人財力(人を活かす)
決断力
実行力
これらは21世紀に通じる能力であり、今日の日本に最も欠ける諸点で、IT社会の深化とどう向き合うかをふまえて共生時代の″キイ”になる性格行動基準と思う。
今日明治維新の大変革に活動した偉人が喚起されるが(例えば、坂本龍馬・渋沢栄一・岩崎弥太郎・福沢諭吉・大久保利通・西郷隆盛・木戸孝允など)、何れも、政治、経済、思想、教育などの一分野の偉人であるに比べ、五代の場合はそのすべての分野において優れた成果を挙げる人物で、スケールの大きさと雄さは魅力に満ち、今日に甦らせて学ぶところは断然多いことを保証する。